「Medical Code」で原価計算や算定率向上に関する分析を
企業・団体名 | 佐久総合病院 |
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所在地 | 〒384-0301 長野県佐久市臼田197番地 |
経営形態 | その他公的 |
病床数 | 821床 |
URL | http://www.sakuhp.or.jp/ja/index.html |
導入製品:Medical Code
導入の背景
MDV社のユーザ会で開催している医療と経営の質の向上を目的とした「Medical Code活用研究会」に参加した際、他院における算定状況や算定率拡大に向けた取り組みを知り、自院における改善の必要性を感じました。しかし、従来から使用していた原価計算システムでは使いにくい部分もあり、運用から活用に至るまでの取り組みが難しい状況でした。
「Medical Code」は、従来のシステムよりも負担が少なく、効率的に原価計算を行えるという点に魅力を感じ、導入することになりました。
選定のポイント
「Medical Code」を導入した大きなポイントは、DPCデータなどの標準フォーマットデータを活用するなど、従来のシステムよりも負担が少なく効率的に原価計算を行える点です。新病院開院を控えていたこともあり、内科や外科といった診療科をいくつかのグループにまとめて原価計算を行える点にも大変興味を持ちました。
医事課においては、医学管理料などの算定漏れに対する対策を模索していた時期でもあったため、算定率向上機能に対する期待も大きな選定理由です。なにより、現状把握・問題点の洗い出し・改善点の発見など、実際の業務改善に役立つ点が魅力です。
以上の理由から、「Medical Code」はその導入費用を鑑みても十分カバーできるシステムだと判断し、導入を決定しました。
導入効果と今後の展望
本格的な活用はこれからですので、今後はデータをしっかりと精査しながら、経営層に対して開示を行い、病院経営に活用していきたいと考えています。そのためにまず、精度の高い(納得性の高い)原価計算結果を出すことが必要です。原価計算の活用が進んでいく中で、院内における目標設定などにも活用できればと思っています。算定率向上機能においては、算定漏れを防ぐためのチェック機能としてすでに活用しており、肺血栓塞栓症予防管理料や退院時リハビリテーション指導料などでは、改善まで結びついています。
とはいえ、改善の成果が一時的に出たとしても、その改善を継続して実行していくことに苦労しています。今後は、一部の職員だけでなく、院内全体から協力を取り付けることで、より大きな成果を得たいと考えています。その第一歩として、院内広報紙などを活用して、取り組みの目的や必要性を周知していく予定です。
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