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MSLとは?仕事内容ややりがいを5分で解説 #071

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MSLは欧米諸国での認知度は高いですが、日本ではMRと比べると認知度が低く、まだまだ新しい仕事です。しかし、MSLは医療発展を支える職業の一つであり、近年ニーズが増えています。メディカルアフェアーズ分野で働くことや転職を検討中であれば、MSLがどのような職業か知っておきましょう。

本記事では、MSLの仕事内容や求められるスキル、やりがいなどについて、詳しく解説します。

MSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)とは

MSLとは医薬品・医療機器メーカーにおいて、販売促進を目的とせずに、医療業界で影響力を持つ医療従事者であるKOL(キーオピニオンリーダー)に医療情報を提供する職業です。MRの派遣や医薬品のマーケティングをする CSO企業に所属するのが一般的ですが、あくまでも情報提供や情報共有によってより良い治療方法を普及させることが役割です。利益に囚われない中立的な立場で、純粋に医療の発展をサポートする職業と考えると分かりやすいかもしれません。

MSLは50年以上前からある職業で、日本でも2000年頃から知られるようになりました。2011年頃から製薬企業が患者中心の医療を目指すようになったことでニーズが高まり、近年はさらにMSLの重要性が広まっています。

MSLの仕事内容とは

MSLの仕事は、中立的な立場での医療情報提供や、研究の補助が主な内容です。具体的にどのような業務をする のか解説します。

仕事内容①最新の医学情報の収集

MSLは新しい情報や求められる情報を提供する必要があるため、学会や論文などから最先端の医療情報を集めることが仕事の一つです。聴講会や勉強会を企画、運営するケースもあります。また、集めた情報の内容を精査してKOLに提供できるようにまとめるのもMSLの業務です。

仕事内容②KOL(医療従事者)への訪問

KOLへのアプローチもMSLの仕事です。特定の製薬会社や医療機器メーカーの利益を出すことを目的とした営業活動ではなく、あくまでも中立な立場で情報提供や情報交換を行うために訪問します。MSLが訪問するKOLはエリアや医療領域別に分かれており、担当するKOLとの信頼関係を築くことも大切です。

仕事内容③研究の補助

自社の開発部門と連携を取り、臨床試験や論文作成、資料作成の補助をするのもMSLの業務です。研究に携わっている医師と円滑にやり取りをするための窓口になることもあります。また、研究内容を発表する際の論文の準備や学会運営をする こともあり、研究の補助のためにの 業務は多岐に渡ります。

MSLの仕事で必要となるスキルとは

MSLは専門職に就く人と頻繁に関わりながら、医療の発展を目指します。そのため、特定の知識と能力が求められる職業です。特に必要な3つのスキルを紹介します。

スキル①専門知識

MSLは専門家と情報交換や会話をする機会が頻繁にあります。その中で最新の情報や有益な情報を提供しなくてはいけません。そのため、薬学や自然科学分野の知識や、メディカルドクターと同程度の高い専門知識が求められます。また、医療技術や医薬品、医療機器の進化に遅れを取らないように、常に最新の情報を学び続ける必要もあります。

スキル②語学力

医療の情報は日本国内だけでなく、海外からも取り入れなければいけません。専門用語や複雑な表現がある海外の論文を深く理解するには、高い語学力が求められます。
また、海外の担当者とコミュニケーションをとる際にも語学力が必要です。会話はもちろん、プレゼンテーションや議論もできる語学力が求められます。

スキル③コミュニケーション能力

MSLが訪問するKOLにはさまざまな立場、人柄、考え方の人がいます。良好な関係を築くには、どのようなタイプの人とも接することができるコミュニケーション能力が欠かせません。話を分かりやすく伝える力や、相手が求める情報を察知する力など、発信と受信両方のコミュニケーション能力が必要です。

MSLの仕事を通じて感じるやりがいとは

MSLは高いレベルのスキルが求められ、業務内容も専門的であることから決して簡単な仕事ではありません。しかし、他の職業にはないやりがいがあります。

やりがい①KOLに正しい医学の情報を伝えより良い医療への貢献が可能

MSLは利益やプロモーションを目的とせず、純粋に医療発展のために情報を提供します。そのため、特定の会社やメーカーとのしがらみに囚われずに、KOLに有益な情報提供やサポートをすることによって医療の発展に貢献できます。

やりがい②新薬開発の経験ができる

MSLは研究のサポートをする過程で、新薬の開発にも携わることができます。これまで治せなかった病気への薬がつくられ、救われる人がいるということに対し、少しでも自分が貢献できることは大きなやりがいになるでしょう。

やりがい③組織の立ち上げに関われる

MSLは、そのニーズが高まりつつある一方、まだまだ新しい職業です。そのため、MSLを中心とした組織の立ち上げや新規事業などに関わる機会もあるかもしれません。創業から事業に関わり、組織の発展に尽力できることは大きなやりがいの一つです。

MSLは中立な立場で医療発展に貢献できる仕事

MSLは自社の利益や関連企業との関係に囚われず、純粋に医療発展のために活躍できる新しい職業です。KOLとの信頼関係を築き、より良い医療を目指せるやりがいのある仕事でもあります。しかし、決して簡単な仕事ではありません。MSLを目指す場合は十分に情報を収集した上で検討しましょう。

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