梅毒における2019年1Q~2022年4Qの患者数推移と、2022年における性年代別分布
近年急増していると言われる梅毒について以下に国立感染症研究所発表の梅毒報告数の推移(2019年1Q~2022年4Q)と、厚労省発表の年代別に見た梅毒報告数(2022年)を示す。
2019年1Q~2022年4Qの梅毒報告者数推移
グラフは NIID 国立感染症研究所 最新の「注目すべき感染症」/IDWR速報データをもとに、当社が独自に作成。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr.html
https://www.niid.go.jp/niid/ja/data/12183-idwr-sokuho-data-j-2331.html
年代別に見た梅毒報告数(2022年)※
※2022年は第1~44週2022年11月9日時点集計値の報告を対象。
厚生労働省HP内:『健康・医療:梅毒』ページより引用https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/syphilis.html
次に、梅毒について2019年第1Q~2022年4Qの患者数推移と2022年の性年代別分布をMDVデータから見てみた。
まずは疾患だけの条件で集計を行った。
*2019年1月~22年12月までデータの揃っている378施設、実患者数22,005,800名における集計
図1-1:2019年1Q~2022年4Qの梅毒患者数推移(疾患条件のみ)
図2-1:2022年における梅毒患者の性年代別分布(疾患条件のみ)
◆梅毒患者抽出定義
疾患コード/ICD10コード:A50・A51・A52・A53
年代別分布に大きな差異が見られたので、梅毒の診断における既往歴や擬陽性などの可能性を考慮し、
梅毒での検査※1や薬剤※1について条件に追加し2019年第1Q~2022年4Qの患者数推移と2022年の性年代別分布の再集計を行った。
図1-2:2019年1Q~2022年4Qの梅毒患者数推移(疾患&検査&薬剤条件)
図2-2:2022年における梅毒患者の性年代別分布(疾患&検査&薬剤条件)
◆梅毒患者抽出定義
疾患コード/ICD10コード:A50・A51・A52・A53
薬剤コード/一般名(アモキシシリン水和物、ベンジルペニシリンベンザチン水和物)
診療コード/梅毒トレポネーマ抗体と、RPR(STS)
患者数の増加傾向は変わらずだが、図2-2では厚労省発表と近しく男性20代~50代、女性の20代が患者中心であることが見て取れた。
※本記事は2023年9月1日付で公開されたものです。
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