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様式1ファイルから見る入院契機と季節性疾患の傾向について

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MDVではレセプトデータに加え、DPCデータも所持している。そのDPCデータに含まれている様式1ファイル(FF1)には入院患者の身長・体重やがんのステージ情報なども記載されており、今回はその様式1ファイルを用いて、救急車で搬送された患者の入院契機の疾患別月別患者数を調べた。症例数上位5疾患の月別症例数は下記の通りとなる。

当社様式1ファイルより対象期間:2018年4月~2023年8月 対象医療施設:237
ICD10コード小分類:I63脳梗塞、U07エマージェンシーコードU07、S72大腿骨骨折、I50心不全、J69固形物及び液状物による肺臓炎

2020年以降U07(エマージェンシーコードU07=COVID-19関連)の入院患者数が急増しているが、他上位の脳梗塞・大腿骨骨折・心不全などの入院患者数にはそれに伴う減少は見られなかった。

また同データ内から季節性があると言われる疾患上位3疾患を以下に示す

当社様式1ファイルより対象期間:2018年4月~2023年8月 対象医療施設:237
ICD10コード小分類: S72大腿骨骨折、I50心不全、I61脳内出血

大腿骨骨折や心不全、脳内出血に関しては冬期の季節性が見て取れ、冬場における転倒や発症が想像されるものである。

他にめまい症を含む前庭機能障害についても下記グラフの通り夏場をピークとして救急搬送されて入院している患者数が多い傾向が見られた。

当社様式1ファイルより対象期間:2018年4月~2023年8月 対象医療施設:237
ICD10コード小分類: H81前庭機能障害

※本記事は2023年12月1日付で公開されたものです。

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