社長メッセージ IR Information

代表取締役社長

代表取締役社長

メディカル・データ・ビジョン株式会社のコーポレートサイトをご覧いただきましたこと、御礼申し上げます。また、株主・投資家の皆さまには平素より格別のご支援ならびにご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

当社グループは、「生活者が生涯を通じて自身の医療・健康情報を把握できる社会」および「それらの情報をもとに、自身で医療・健康分野のサービスを選択できる社会」の実現を、ビジョンとして定義しております。また当社グループは、医療・健康情報を集積し有効活用することが、今以上の医療の質向上、ひいては生活者にとってのメリット創出につながると考え、医療や健康分野のICT化を推進しております。

当社グループが掲げるビジョンを実現し、中長期的な成長を目指していくうえで、2025年までの中期経営計画 を策定し、2022年11月に公表いたしました。中期経営計画を達成するために、『医療データを中核とした圧倒的なデータ基盤の拡大』と『オープンアライアンスによる関連分野への進出』という2つのテーマを設定しております。
『医療データを中核とした圧倒的なデータ基盤の拡大』については、医療機関向けサービスをオンプレミス型からクラウド型に移行し、データ取得基盤の強化とクラウド間でのデータ連携を強化します。さらに、サービスの対象先を拡大することで顧客基盤を拡大し、集積するデータ種類の拡大を目指します。また、PHRシステム「カルテコ」を中心とした事業展開により、個人の同意による医療・健康情報の集積も進めてまいります。
『オープンアライアンスによる関連分野への進出』については、社会環境の変化に合わせた、スピードを重視した経営を展開していくためにアライアンスを積極的に推進してまいります。一方で当社が他社からのアライアンス先として魅力的であり続けるためにも、当社自体が強固なビジネス基盤を保つ必要があり、データ基盤の拡大を進める必要があります。強みを持つ者同士のアライアンスの実現を通じて、データ市場における関連分野への進出とシェア拡大を進めてまいります。

前期(2024年12月期)の売上高は5,906百万円(2023年12月期比8.0%減)、営業利益は3百万円(同99.8%減)、親会社株主に帰属する当期純損失は791百万円(2023年12月期は979百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。配当は期初予想の通り1株当たり6.5円を実施いたしました。
データネットワークサービスでは、クラウド型サービスの病院経営改善アプリケーション「MDV Act」が堅調に顧客数を伸ばし、データ獲得基盤の拡大が進みました。
データ利活用サービス では、営業人員減少の影響により売上高を伸ばすことができませんでしたが、人員増強と戦力化は進んでおり、成長に向けた営業体制の構築は完了しております。

中期経営計画の最終年度となる今期(2025年12月期)の売上高は、9,000百万円(前期比52.4%増)、経常利益2,500百万円(2024年12月期は509百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益1,650百万円(2024年12月期は791百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)をそれぞれ見込んでおります。大幅な増収増益となるのは、前期に業績成長に向けた課題の解消や営業体制などの構築が完了したためです。なお、配当は連結配当性向20%以上程度を目安とし、1株当たり9.0円を予定しています。
今期は4つのサービスに注力してまいります。1つ目は、クラウド型病院経営改善アプリケーション「MDV Act」有料機能の拡販です。「MDV Act」で新たな有料機能や有料サービスを提供することで、売上拡大と新たな病院データの集積を進めます。2つ目は、クラウド型健診システム「アルファ・サルース」の拡販です。当社の顧客基盤である急性期病院が併設する健診施設を中心に販売を進め、売上拡大とPHRシステム「カルテコ」の普及促進、健診データの集積を進めます。3つ目はPHRサービス「カルテコ」の普及と利用促進です。ペットや自分自身、家族などの自律神経のバランスが計測できるセンシング機能や、医療・健康情報を活用したコンテンツを搭載した「カルテコ」を生活者に提供するとともに、出退勤情報とバイタルセンシングによる情報を組み合わせて健康状態の悪化を早期に予測して改善行動を促すソリューションの「カルテコworkwell」を企業に提供することで、売上拡大と医療・健康情報の集積を進めます。4つ目はデータ利活用サービスの売上拡大です。営業人員増強効果によるオーガニックな成長や新サービスにより売上拡大を目指します。これら4つのサービスに注力することで、今期業績予想の達成及び2026年以降の飛躍的成長に向け、さくらデータバンクの拡充を図ってまいります。
今後もグループ一丸となり事業を進めてまいりますので、皆さまのより一層のご支援、ご指導を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。