プレスリリース News
「EVE」「Medical Code」ユーザ向け無償システムを2016年10月より提供開始
看護必要度の正確な記録と適正な評価を支援
~データ作成やベッドコントロールへの活用により看護師の経営参画を推進~
2016年9月1日
医療情報のネットワーク化を推進するメディカル・データ・ビジョン株式会社(東証マザーズ 本社:東京都千代田区 代表取締役社長:岩崎 博之 以下、当社)は、当社が提供するDPC分析ベンチマークシステム「EVE」と病院向け経営支援システム「Medical Code」ユーザ向けに、看護必要度の正確な記録と適正な評価を支援する無償システムを提供することをお知らせします。
サービス概要
2016年度診療報酬改定では、医療機能の分化に重点が置かれました。中でも今年度より実施される重症度、医療・看護必要度における要件の厳格化は、7対1病床の維持を脅かすものであり、多くの急性期病院では将来を見据えた経営方針を再検討する必要があります。
特に「重症度、医療・看護必要度」の見直しでは、7対1入院基本料を取得する病院において重症患者割合が15%から25%へと引き上げられました。急性期病院では、これまで以上に適切なタイミングでの転棟、転院や更なる在院日数の短縮が求められ、地域における自院の役割を見直す必要が生じます。また、看護必要度のDPCデータ(Hファイル)提出が義務付けられたことにより、今後は正確な記録と適正な評価を行い、精度の高いデータを作成・提出していく必要があります。
このような状況をうけ、当社が提供する「EVE」、「Medical Code」ユーザ向けに、看護必要度(Hファイル)のデータ精度の向上や、適正な評価に繋がる無償システムを提供します。
「EVE」、「Medical Code」ユーザ向けにはHファイル提出時にデータチェックを行なうシステムを別途提供し、評価基準を満たす精緻なデータ作成を支援します。看護必要度の評価は主に看護師が中心となるため、あらゆる医療従事者が使用できるよう、病院内の端末にインストールしてご利用いただけるクライアントアプリケーションで提供いたします。
また、「Medical Code」への機能追加として、システム上で日別に看護必要度の評価内容が把握できるだけでなく、原価計算による院内の損益状況と併せて確認できる機能を追加いたします。看護師が担うベッドコントロールや退院日の設定に役立ち、看護必要度の運用に携る看護師の経営参画や、医事課とのスムーズな連携に貢献します。
【「EVE」、「Medical Code」ユーザ向け提供内容詳細】
■分析項目:HファイルとE・Fファイルの整合性チェック機能
■提供開始日:10月中
■提供形態:クライアントアプリケーションで提供
■利用料金:無償
【Medical Code」への追加機能内容詳細】
■分析項目:DPC別の日別損益推移とあわせて看護必要度を可視化
■提供開始日:11月30日
■提供形態:「Medical Code」への追加機能として提供
■利用料金:無償 ※ 「Medical Code」の原価モジュールをご契約のユーザ病院のみ
「Medical Code」追加機能分析画面イメージ
「Medical Code」における看護必要度と入院後日数別損益推移のグラフ。看護必要度の基準点数を満たした症例数の割合と収益、費用、累計利益を日別に把握することが可能です。DPC別の日別損益推移と看護必要度をあわせて把握することで、適切なベッドコントロールや退院日の設定の一助となります。