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オンライン診療支援で「医師BANK」を構築へ
医療機関・医師が不安なく診療できる環境整備2020年5月11日
医療情報のネットワーク化を推進するメディカル・データ・ビジョン株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 岩崎博之、以下「MDV」)は、全国の医療機関や医師が不安なくオンライン診療に取り組めるよう「オンライン・ドクターバンク」を構築します。過去の受診歴や処方歴などを持つ患者が、同バンクに登録した医療機関や医師のオンライン診療を受けられるようにします。人が一生涯の健康・医療情報を自ら管理できるPHR(パーソナルヘルスレコード)システムを活用し、6月めどに第1弾のサービスを提供します。
「オンライン・ドクターバンク」には、オンライン診療を実施する医療機関や医師に登録してもらい、働く世代で医療機関に行く時間のない人や、慢性疾患で定期受診をして処方してもらうのが困難になった人などが、同バンクに登録した医療機関や医師のオンライン診療を受けられるよう橋渡しをします。MDVはオンライン診療について、患者情報が乏しいと適切な医療が提供されないと考え、今回、「オンライン・ドクターバンク」を構築することにしました。
MDVは、患者がスマートフォンなどで健康・医療情報を閲覧できるPHRサービス「カルテコ」を開発、現在全国7病院でこのサービスが提供されています。「カルテコ」では、診療情報、医用画像や健診結果のほか、自分で計測した血圧などのバイタルデータの保管・閲覧が可能です。「オンライン・ドクターバンク」では、「カルテコ」を活用してオンライン診療を後押しする環境を整備します。
■厚労省「患者情報把握した上で診断・処方を」
政府は4月7日に緊急事態宣言を発令、併せて新型コロナウイルス感染症緊急経済対策を公表しました。同対策ではオンライン診療について、受診歴がない初診患者に電話や情報通信機器を使ったオンライン診療を認めました。
これに関連して厚生労働省は10日、「診療の際、できる限り、過去の診療録や診療情報提供書などにより患者の基礎疾患の情報を把握・確認した上で診断や処方を行うこと」とする事務連絡を発出しています。
MDVがオンライン診療について、病院を対象に緊急アンケートをしたところ、回答した250病院のうち、「実施しない」が4割強で、その理由を複数回答で聞いたところ、「環境が整っていない」「診療に対する責任が不明確」 「患者情報が少ない」などの意見がありました。
<本件に関するお問い合わせ先>
メディカル・データ・ビジョン株式会社
広報 : 君塚・赤羽
電話 : 080-9023-1506
メール: pr@mdv.co.jp