プレスリリース News
オンライン診療、緊急患者アンケート 6割が感染予防・通院負担減などを理由に「利用したい」
2020年9月1日
医療情報のネットワーク化を推進するメディカル・データ・ビジョン株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:岩崎博之)が、当社の、人が一生涯の健康・医療情報を自ら保管・管理できるPHR(パーソナルヘルスレコード)システムの利用者様にオンライン診療について質問したところ、利用したことのない人の6割が、感染予防や通院負担が減少するなどのメリットを挙げた上で、今後、利用することに前向きであることが分かりました。
このアンケートは8月18日から31日までの間、「カルテコ」(※)利用者様(患者、健診受診者含む)を対象にウエブを通じて実施、回答数は750でした。8月6日に開催された厚生労働省のオンライン診療の指針について話し合う有識者会議では、オンライン診療の時限的特例措置についての次回の検証作業では、これまでなかった「患者調査」を参考にする方針が確認されています。※カルテコは病院向けシステム「CADA-BOX」が稼働している全国5病院でご利用可能なPHRシステムです。
アンケートで、新型コロナウイルス感染防止の観点で4月10日から、電話やPC・タブレットなど情報通信機器を通じたオンライン診療で初診が認められていることを踏まえ、同時期以降にオンライン診療を利用しましたかとお聞きしたところ、「ある」が39人(5.2%)だった一方、「ない」が 711人(94.8%)でした。
また、利用したことのない711人に、「今後、利用してみたいですか」とお聞きしたところ、「ぜひ利用したい」が17.6%、「医師の勧めなど機会があれば利用する」が43.2%となり、6割が利用に前向きでした。
そこで、利用したことのない人にオンライン診療への期待や改善点などをお聞きしたところ、 「感染症流行時に非接触で受診できるのはいい」 「病院の長い待ち時間がなくなるのがいい」「子育て中で簡単に受診できない時など便利」「かかりつけ病院でできるなら利用したい。普段の様子が分かる医師だからこそ理解してもらえると思う」「病気の疑いがあれば、すぐに(対面で)診察してもらえることが約束されていると安心」といった意見がありました。
一方で、「気管支喘息のため聴診器等による医師の診察が不可欠」「会話だけで(診察が)成り立つか分からない」「自分の体調を言葉、説明だけで分かってもらえるか心配」「家庭用血圧計データを転送するなどして、医師に伝える手段を多くしてもらえると患者側の説明負担が低減される」「患者が高齢者の場合に介助者が対応しやすいようにしてほしい」「視覚障害があるのでそれでも利用できる操作の簡便さがほしい」など、改善への提言などもありました。